地下鉄西長堀駅に残るコマルマーク

コマルマーク(単にマルコとも呼ぶ)はかつての大阪市交通局のマークだ。○にコを重ねたもの。地下鉄が御堂筋(梅田↔︎なんば)の地下を走った時、赤字でコマルことにならないかと言われたものだ。意味は諸説あるらしい。トンネルに電車が走っていくのをデザインしたとも言われる。

 建築家の武田五一が1933(昭和8)年にデザインした大阪高速電気軌道の標章なのだ。

 

 地下鉄千日前線西長堀駅のホームや改札口周辺にすぐに見つかる。

f:id:higachanntan:20231105232715j:image↑散水栓

f:id:higachanntan:20231105232708j:image↑同上

f:id:higachanntan:20231105232705j:image↑同上

f:id:higachanntan:20231105232711j:image↑消火栓の扉にコマルマークの跡が残る

f:id:higachanntan:20231128170537j:image長堀鶴見緑地線京橋駅

f:id:higachanntan:20231128171540j:image長堀鶴見緑地線蒲生4丁目駅

 

 大阪市交通局が民営化されて、大阪メトロは駅からコマルマークをむきになって消していった。大阪メトロの新しい社章が取って代わった。でも、代えられない場所がある。消すには資金がかかるので、放っておかれる。民営化以前の車両の外部には残っている。読者諸賢に探していただきたい。武田五一の怨念がマーク抹殺に抵抗しているように思われてならない。