コマルマーク(単にマルコとも呼ぶ)はかつての大阪市交通局のマークだ。○にコを重ねたもの。地下鉄が御堂筋(梅田↔︎なんば)の地下を走った時、赤字でコマルことにならないかと言われたものだ。意味は諸説あるらしい。トンネルに電車が走っていくのをデザインしたとも言われる。
建築家の武田五一が1933(昭和8)年にデザインした大阪高速電気軌道の標章なのだ。
地下鉄千日前線の西長堀駅のホームや改札口周辺にすぐに見つかる。
↑散水栓
↑同上
l↑同上
↑消火栓の扉にコマルマークの跡が残る
↑長堀鶴見緑地線蒲生4丁目駅
大阪市交通局が民営化されて、大阪メトロは駅からコマルマークをむきになって消していった。大阪メトロの新しい社章が取って代わった。でも、代えられない場所がある。消すには資金がかかるので、放っておかれる。民営化以前の車両の外部には残っている。読者諸賢に探していただきたい。武田五一の怨念がマーク抹殺に抵抗しているように思われてならない。