2023年11月5日(日)で阪急バス阪北線(梅田系統)が運行を停止する。2023年11月3日、バスの停留所にはバスファンらしき若者たちが待っていて、乗り込んできた。
阪急バスの阪急三番街停留所で16時28分に乗車する。席は埋まっていた。立っている乗客はいない。中津六丁目から十三大橋を渡る。十三を過ぎて、淀川郵便局前で右折して、十三バイパスに入る。武田薬品の工場を抜ける。淀川区民センター前に出る。国道176号線に入って、三国橋を渡る。
豊中市に入って、左折すると阪急バス本社があった。旧阪急バス車庫は、イオンタウン豊中庄内になっていた。バスは一路西に走る。
↑阪急バスの阪急三番街停留所
↑同上
↑同上
↑同上
↑「阪北線(梅田系統)路線の廃止について」のお知らせ
↑阪急バスの阪急三番街停留所
↑阪急バスがやってきた
↑中津六丁目バス停(大阪市バス中津車庫前)
↑十三大橋
↑同上
↑同上
↑野中北歩道橋の交差点
↑三国橋
↑同上
↑旧三国ボウルはパチンコ屋に
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豊中市の三和町に蔵のあるお宅を発見した。心が逸る。しかし、園田駅まで乗るのが目的なのだからと、記録だけした。
↑阪急バス日の出町停留所(豊中市三和町1丁目)に蔵を発見した
↑阪急バスの車内
↑同上
↑阪急園田駅(終点)に17時10分に着いた。運賃は270円
住民の足になっているバス路線が廃止される。公共交通機関が廃止されると、しわ寄せが交通弱者に来る。乗車してみて、新聞記事が実態を伴って浮かび上がる。金剛バス、京阪バスと新聞紙上をにぎわせている。運転手不足が廃線の理由になっている。バス運転手は魅力的な職業になっているのか。給料、労働時間はどうなっているのか。危険な業務に見合う給与体系になっているのか。単に運転手不足で済ませていいのだろうか。大阪市内は大阪シティバス(民営化されている)が代替運行してくれると阪急バスは多寡を括っているのだろうか。
万博関連の運転手募集の広告が大阪シティバスの車内にずっと貼られている。時給2000円。万博開催期間(6ヶ月間)が終われば、解雇。ウワサでは人気がないらしいと。そらそうだろう。
2023年10月27日の朝日新聞朝刊(大阪市内)によれば、金剛自動車が廃止する路線バスの代替交通を検討する「地域公共交通活性化協議会」(富田林市副市長が会長)の3回目の会議が26日、河南町で開かれた。15路線(1路線は休止中)のうち一部を廃止・統合し、10路線で運行を継続するとした。
会議後の記者会見で「便数は6、7割程度に減るが、住民の足を一定確保する形は取れたのでは」と述べた。
地方自治体と協議する場を設けて、住民の声を聴きながら、着地点を見つけることができないのか。阪急バスの路線廃止については、関係自治体との協議の場で検討したのだろうか。一方的に住民の足を切ってしまうやり方には賛成することはできない。過去には近鉄バスが路線バスを休止してしまったケースがある。民営バスでも公共交通機関である。儲かる路線は残して、赤字路線は廃止するコストカットの手法はもう止めにしてはいかがだろう。交通権を保障する観点で検討すべき時期に来ているのではないか。
阪急電車園田駅のホームに上がる。島状ホームになっている。この駅は特急通過駅だ。ホーム柵が設置されてないので、特急が通過した時に乗客が風に巻き込まれる不安がある。バリアフリー料金によるホーム柵設置が急がれる。
↑大阪メトロでは、ホーム柵をバリアフリー料金(10円を運賃に上乗せしている)で設置したことを知らせるシールを貼っている
大阪シティバスや大阪メトロを持ち上げすぎたかもしれない。次の写真を見ていただこう。
大阪シティバスの車内にこんなハガキが用意されている。運転手の行動を評価して(告げ口して)、どう使おうとするのか。こんな働かせ方をされる運転手にどんな圧力がかかるだろうか。アンケートの形で運転手に息苦しさを与えるのは姑息なやり方と言わざるをえない。
↑問題のハガキ
↑同上