北浜から中之島まで

 花外楼と聞けば、料亭で天神祭の船渡御を座敷から見ることができる場として有名である。宴会や披露宴の会場になったりする。ワテらの行く宴会場はグッと手前の京橋あたりかなあ。高校時代からその前は何度も通った。入るのは初めての経験である。初体験なのだ。

f:id:higachanntan:20240922005624j:image↑花外楼の書
f:id:higachanntan:20240922005617j:image↑同上
f:id:higachanntan:20240922005702j:image↑同上

 中之島公園のバラ園も見える。貸ボート屋があって、ボートを借りて、アベックが恋の炎を燃やしたりしたもの。あるいはバラ園の香りの中でデートをされた方もいるだろう。かつて中之島公園カップル(アベック)を狙って、暗闇から二人の行動を覗いていた集団がいたことを新聞で読んだことがある。覗き魔が出没するのは当時(1970年代)有名だった。
f:id:higachanntan:20240922005654j:image↑花外楼の座敷からの眺め
f:id:higachanntan:20240922005641j:image↑同上
f:id:higachanntan:20240922005645j:image↑同上

 「花外楼で愉しむ大阪画壇」(5回連続)。大阪商業大学の明尾圭造教授の一時間の講義。長崎派の名品を堪能した。司馬江漢、鶴亭、泉必東、伊藤若冲の軸を床間の前に座り、じっくり味わった。上田耕夫(こうふ)の軸も出品されていた。「范蠡(はんれい)五湖浮舟図」の撮影は禁止であった。范蠡は商聖と呼ばれ、大坂商人に好まれた。

f:id:higachanntan:20240922005958j:image↑御献立
f:id:higachanntan:20240922005613j:image↑料理
f:id:higachanntan:20240922005628j:image↑同上

f:id:higachanntan:20240922005637j:image↑大阪会議の碑

f:id:higachanntan:20240922011553j:image↑大阪会議の説明板(杉道助元大阪商工会議所会頭)

 

 北浜四丁目から難波橋を渡り中之島へ。新装なった東洋陶磁美術館に久しぶりに入館。以前は床に矢印で動線が示してあった。改善を要望する。

 東洋陶磁美術館の横に「木村長門守重成表忠碑」を撮影する。じっくり見れば、小林佐兵衛の名が見える。大坂の幕末の侠客。北区長柄墓地に墓がある。

f:id:higachanntan:20240922011521j:image↑木村長門守重成表忠碑
f:id:higachanntan:20240922011525j:image↑同上
f:id:higachanntan:20240922011533j:image↑発起人(西村捨三 小林佐兵衛)
f:id:higachanntan:20240922011529j:image↑家紋
f:id:higachanntan:20240922011517j:image↑碑の全体像
f:id:higachanntan:20240922011537j:image↑同上

 

 東洋陶磁美術館がリニューアルして、敬老パスを使って無料で入場した。安宅産業社長のコレクションを住友グループ大阪市に寄贈して、東洋陶磁美術館ができた。美術館の横には関一元大阪市長銅像が中央公会堂を向いて立っている。

 国宝や重要文化財、景徳鎮や朝鮮の陶磁も陳列されている。

f:id:higachanntan:20240922013101j:image↑東洋陶磁美術館の設立
f:id:higachanntan:20240922013049j:image↑相撲人形
f:id:higachanntan:20240922013045j:image↑同上
f:id:higachanntan:20240922013057j:image↑同上

f:id:higachanntan:20240923200415j:image↑国宝油滴天目茶碗
f:id:higachanntan:20240922013053j:image↑書籍の紹介

 

 市役所の南玄関前のニ本の幹に紙が貼られている。不吉な予感。やっぱりだ。扇町公園でも樹木医が切らなくてもいいと言ったのに、公園事務所はカットした。よくご覧ください。大阪の緑が少ないのは有名だ。緑被率も全国的に見ても低い。大阪市は管理維持費を低減させている。扇町公園事務所の紙が貼ってある。先日も扇町公園の元気な木が切られた。樹木医が太鼓判を押したのにも関わらず。経済優先の大阪市の行政に不信が募る。文化や市民の心のゆとりにも配慮を願いたいものだ。

f:id:higachanntan:20240922005650j:image↑カットされる予定の木
f:id:higachanntan:20240922013706j:image↑同上
f:id:higachanntan:20240922013657j:image↑同上
f:id:higachanntan:20240922013715j:image↑同上
f:id:higachanntan:20240922013702j:image↑同上
f:id:higachanntan:20240922013710j:image淀屋橋から土佐堀川下流を見る
f:id:higachanntan:20240922013719j:image淀屋橋から土佐堀川上流(東側)を見る
f:id:higachanntan:20240922005658j:image↑同上

 忘れていた。府立中之島図書館の三階で「山崎豊子展」が開かれている。ぜひ足を運んでいただきたいものだ。開館日に気をつけていただきたい。

f:id:higachanntan:20240923003525j:image山崎豊子展のチラシ
f:id:higachanntan:20240923004122j:image↑同上(ウラ)
f:id:higachanntan:20240923003530j:image↑実家の小倉屋山本のチラシ(下の地図に小倉屋山本が順慶町通に面している)

f:id:higachanntan:20240923194938j:image↑『大阪大空襲直前 芦池校区復元図』(昭和53年11月20日作図)。著作権者が不明のため、著作権者の情報をお持ちの方は当方までお知らせください。

f:id:higachanntan:20240923194934j:image↑『芦池連合沿革誌』(昭和2年8月20日発行、大阪市南区役所)。著作権者が不明のため、著作権者の情報をお持ちの方は当方までお知らせください。

 

 山崎豊子の命日(9月29日)を「豊子忌」と言う。2024年9月29日(日)に藤次寺で行われる。物見遊山で行きたくないものだ。線香を手向けたい。

 

 集客都市を目指している大阪市。インバウンドで外国人があちこちで見かける。スーツケースをゴロゴロと引く姿と音。お金が落ちる音と勘違いする。ほんまにインバウンドでお金が落ちるんでっか。日本人は海外で土産物を買いまくったという過去がある。果たして外国人は金を落とすのか。欧米系とアジア系とで結果は異なると思える。

 観光で経済を回すのに反対ではない。同時に文化にも目を向けることが大切ではないかと。経済と文化の両輪で、行政は政策を進めていただきたい。