本庄川崎町は関電村

 昨日(9月11日)も今日(9月12日)も北区本庄東三丁目9-3のビルに所用で足を運んだ。そのビルとは「大阪北関電ビル」だ。そこに入居する会社は、電力自由化以前は「関西電力扇町営業所」だった。電力自由化後は、関西電力関西電力送配電大阪北本部扇町配電営業所が入居する。1階に営業所のカウンターがあった。その営業所はなくなり、受付担当者が座っている。紙に住所、氏名、会社名などを記入して担当者に渡す。連絡して符合すれば、EVに乗ることができる。ライフラインだから、テロを恐れているのだろうか。

f:id:higachanntan:20240913051342j:image↑大阪北関電ビル
f:id:higachanntan:20240913051350j:image関西電力の下の文字(大阪北本社扇町営業所)が消えている
f:id:higachanntan:20240913051346j:imageきんでん本社ビル

 区役所と関西電力送配電株式会社に提出する書類二通に関西電力送配電株式会社扇町営業所長の印を捺印してもらうのが目的だった。印鑑を担当者が持ってきている。すぐに押してくれる。ややこしい手続きもこれで終わると安堵した。スムーズに進むと思ったのがいけなかった。審査が必要なので書類二通を預かると相手は出た。「手続きが終わるのに一時間かかる」と来た。結局、自宅に押印した文書二通を郵送することになる。郵便事情から配達は週を越すことになる。ストレスはまだ続く。

f:id:higachanntan:20240913053245j:image堺筋
f:id:higachanntan:20240913053249j:image↑古い街道が堺筋で分断されている
f:id:higachanntan:20240913053241j:image↑同上

 本庄東三丁目は「関電村」だ。関西不動産開発、オプテージ、関電プラント、大阪府電気工事技術会館、大阪府電気工事工業組合、関西電力大阪北配電エンジニアリングセンター、関西電力新北別館、きんでん本店別館など。

 

 市バスで梅田に向かう。曽根崎警察署前で下車して、阪急百貨店の13階の大食堂にEVで上がる。かつてエレベーターにはエレベーター嬢が乗っていた。古式な蛇腹状のドアを閉めて、止まる階をアナウンスする嬢の声にうとれて聞いていた。ユニフォームも憧れの的だった。今はエレベーター嬢は乗っていない。

f:id:higachanntan:20240913053504j:image↑13階の地図
f:id:higachanntan:20240913053500j:image↑13階(屋上)
f:id:higachanntan:20240913053428j:image↑12階が見えている
f:id:higachanntan:20240913053451j:image↑夕立と雷鳴がすごい(16時)
f:id:higachanntan:20240913053447j:image↑屋上庭園(ビヤガーデン)
f:id:higachanntan:20240913053436j:image↑13階のレストラン
f:id:higachanntan:20240913053457j:image↑同上
f:id:higachanntan:20240913053443j:image↑13階のレストラン街
f:id:higachanntan:20240913053508j:image↑この表示はわかりやすい(EV内)

 

 13階に大食堂はなかった。仮囲いがしてあり、工事中であった。そこに何ができるのかも不明である。2012年4月12日の「週刊梅田経済新聞」には、「旧阪急うめだコンコース、レストラン内に再現-壁画・シャンデリアも移設」の見出しが踊る。長い引用になるが、お付き合い願いたい。

f:id:higachanntan:20240915001507j:image↑阪急百貨店エントランス(『水都大阪の民俗誌』田野登著より転載)

 エイチ・ツー・オーリテイリングは4月12日、旧阪急うめだコンコースの建築意匠を、今秋開業予定の新・阪急うめだ本店(大阪市北区角田町)13階の大型レストランに移設し再現すると発表した。

 阪急電鉄開業時から梅田駅を現在の場所に移設するまで、駅のホームおよび改札として使われていた南北コンコース。平安神宮築地本願寺を設計した建築家・伊東忠太氏設計によるアーチ型天井には唐草模様のレリーフ、豪華なシャアデリアが取り付けられ、阪急うめだ本店開業後は店舗ファサードとして、阪急梅田のメインストリートとして買い物客や通行人など多くの人に親しまれてきた。

 同店建て替え工事を始めて以来同社では、「華やかさと優雅さを醸してきた文化的価値を持つこの空間を後世に伝えたい」とさまざまなプランを検討。同店13階に誕生する大型レストラン内に移設し、再現することに決めた。

 レストランの天井は南北コンコースと同じくアーチ型とし、唐草模様のレリーフは型取りを行い複製を作成。シャンデリアはサイズ調整のみ行って再利用し、ハトよけの金物なども当時のものを利用した。

 旧コンコースの東西の端に配置されていたガラスモザイク壁画「四神」は、技術者が2センチ角のガラスモザイクを1枚ずつ剥ぎ取ってクリーニングし、一枚ずつ元に戻す作業を行い修復。ペベース部分には創業当時の輝きを後世に伝えるため、金箔を使ったという。修復工事は、考古学文化財修復の専門家に依頼した。

f:id:higachanntan:20240914091655j:image↑仮囲いの内部が大食堂だった
f:id:higachanntan:20240914091648j:image↑同上
f:id:higachanntan:20240914091645j:image↑同上

 阪急百貨店うめだ本店13階レストラン街の仮囲いの内部に何があるのか。旧阪急うめだコンコースの建築意匠が完全に移設されているのか。あるいは建設途中なのか。新たなレストランが出店するのか。社員に質問しても情報はもらえない。次々と新たな疑問が生まれてくる。