「老舗」とは(その四)

 大阪市内に住む友人が相談事があると電話をしてきた。商売のことだった。

 製品の注文を受けた。数量も多く、時間指定厳守だった。納期を守らねばならない。社員総出で製品を作ったらしい。(写真はいずれも文章と関係がないので、ご承知ください)

f:id:higachanntan:20231008171625j:image蒲生四丁目交差点近くの稲荷社

 

 当日、時間指定の刻限を少し遅れて製品を搬入したそうな。納品が遅れた理由を注文主に説明した。誠心誠意説明をする。もう一人の社員が「時間に遅れたから、タダですな」と言ったそうな。この発言がその場の雰囲気を大きく変えた。注文主の会社とは取引が初めてだった。向こうからわざわざ注文してきた。数量が多いなどの理由で最初は断るが、先方がどうしてもと言うので受注した。あの時、注文を断ればよかったと友人は後悔する。

f:id:higachanntan:20231008172600j:image↑水晶橋

f:id:higachanntan:20231008182201j:image蒲生四丁目の交差点
f:id:higachanntan:20231008182206j:image↑閉店のお知らせ(お客さん本位のお店だったのか)

 

 わたしは想う。納期を守るのは鉄則だ。しかし、遅刻したから、支払いをしないよと脅すことは非常識である。不愉快でもある。商売人が別の商売人をいじめる行為をしてはならない。そんな人物の行為は絶対に絶対に許せない。