「私のたからもの」をいくつか挙げよう。
①大阪市立中央図書館が1月中旬まで臨時休館している。地域図書館もお休み。年末年始なのに、困ったこまった。二重行政のおかげで大阪府立中之島図書館を利用できるのはありがたいことだ。
だが、工事中の新書庫にはエレベーターがあるらしいが、オープンの期日がわからない。重要文化財の本館はバリアフリーになっていない。螺旋階段を上下するしかない。眼を患う身としては大変つらい。
116歳で亡くなった世界一の最高齢者糸岡照子さんと明治の大阪府知事の高崎親章を調べるためであった。
②栴檀木橋を渡れば、三休橋筋だ。大阪の近代建築が多く残る地域だ。丼池筋、心斎橋筋、戎橋筋と続いている。栴檀木橋は木橋であった。大正時代、「おりえ殺人事件」の犯人がおりえさんの首を土佐堀川に投げ捨てた橋だ。そんな事件は城東区民も知らない。
↑栴檀木橋
↑同上
↑同上
↑同上
③栴檀木橋を渡り、少し南下する。土佐堀通を渡ると、吉田理容所が営業している。予約制になっている。飛び込みでは散髪をしてくれない。二代目主人と三代目主人が経営している。ミラーはドイツから戦前に初代主人が輸入したそうだ。週に一度、店を閉めて、二代目主人とご夫人がバーで憩っているそうだ。音楽を聴きながら至福な時間が流れる。
↑昭和初期の建築、吉田理容所
↑同上
↑同上
④重要文化財の淀屋橋は、いつ見ても絵になる見事な橋だ。梅雨時もいい。夜景もいい。
↑淀屋橋の夜景
↑同上
⑤最後に、私蔵するものを紹介しよう。ある有名人の名刺だ。関東大震災時にアナキスト(無政府主義者)大杉栄と伊藤野枝、大杉の甥の三人を殺害。下獄した後、満州に渡る。滿映(滿洲映畫協会)理事長として実力を発揮した。
↑滿洲映畫協會理事長・甘柏(ママ)正彦の名刺
この名刺は6000円で買ったが、嘘くさい代物と昔から思っている。
⑥他に「南滿州鐵道株式会社」の株券を持っている。今は二束三文である。しかし、これは本物であると確信する。
以上、「私のたからもの」をご披露した。我田引水ものだが、新年早々の戯言と思し召して、お許しください。