祝祭音楽劇『天保十二年のシェイクスピア』(井上ひさし原作)を期待を持って、梅田芸術劇場大ホールに入る。シェイクスピアの作品を、『十二夜』を除いて劇に取り込んでいる。『ロメオとジュリエット』、『ベニスの商人』、『リア王』など。満席であった。昨年、東京の日生劇場から始まった公演は、福岡、富山、愛知と続く。3年10か月間、コロナ禍で大阪公演ができなかった。音楽は、今年度大阪市民表彰を受けた宮川彬良(本名:宮川晶)。瀬奈じゅん、唯月ふうか、中村梅雀、梅沢昌代、木場勝己らの出演。幕末の下総国清滝村が舞台。悪の華咲く宿場町。血しぶきが次々に飛ぶ。死とセックス。井上ひさしのユーモアとアイロニーがたっぷり楽しめるお芝居。
1995年1月17日がまたやって来る。30年前、東淀川区の職場から市バスで西中島南方まで乗った。地下鉄御堂筋線で梅田駅に行こうとした。阪神淡路大震災で地下鉄も不通。仕方なく新淀川を歩いて渡る。中津駅から梅田LOFTまで歩く。
LOFTの窓ガラスは割れている。映画館もお休み。大震災とは想像できなかった。
↑梅田LOFT
↑映画でゴジラに襲われたMBS(毎日放送)
↑梅田芸術劇場
↑劇場内の彫像
↑同上
↑寄贈者は中内功(旧ダイエー会長、故人)
↑おみくじ
かつて茶屋町にはまだ木造の長屋が残っていた。道路には敷石が一部されていた。情緒があった。今なら長屋を残して、茶屋町のまちづくりができていたかもしれない。
↑鶴乃茶屋跡の石碑
↑同上
石碑の存在を知る人は少ない。金沢市の茶屋町は全国的に有名だ。町並みに魅力を感じるのだろう。大阪市の茶屋町には阪急阪神グループのビルが並んでいる。バーゲンセールでショッピングを楽しむ若者で賑わっている。茶屋町の由来を知ろうとする御仁はどれほどおられるのだろう。