いつもは通過するだけの曽根崎警察署。思い切って警察署内に入った。入り口で訪問の趣旨を述べた。二階の総務課に尋ねなさいと言われ、階段を上った。
総務課で尋ねると、上司らしき方が指差しした。そこにはスクラッチタイルが一部保存されていた。説明板もあった。
↑曽根崎警察署
６１年前の思い出が蘇った。スクラッチタイル張りの警察署の写真が貼ってあった。旧庁舎の前は待ち合わせ場所として有名であった。正面階段を昇って、二階が正面玄関だったとおもう。
小学校六年生の頃、毎日曜日に「北野カトリック教会」に行っていた。洗礼を受けていない。ボーイスカウト第７７団に属していた。大阪市バスか近鉄バスで曽根崎警察署前バス停で下車し、阪急電車沿いに北上、阪神北大阪線を横切った先に教会堂が建っていた。道を挟んだ西隣がピアス化粧品本社だった。
ボーイスカウトの制服・制帽でバスに乗車するのだ。半ズボンを穿いて、靴下にガーターをした。何か恥ずかしかった。脚から毛が生えている。青春時代を迎えるので、外見が気になったのだ。
↑カトリック大阪梅田教会(この敷地に北野カトリック教会が建っていた)
↑同上
↑カトリック大阪梅田教会の礼拝堂
曽根崎警察署内の説明板にはこう書いてあった。
「このタイルは、昭和四(１９２９)年に建築され東洋一の警察署とうたわれた、旧庁舎(写真下)の外装(スクラッチ・クリンカー英国製)の一部であるが、記念のため、ここに保存した。昭和４８(１９７３）年６月１０日」
剥ぎ取って保存されているスクラッチタイルの寸法は、約タテ８２.５㌢、ヨコ１０５㌢である。
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写真撮影の許可を求めたが、「庁舎管理規定」で許可が出なかったことを付記する。そのため、スクラッチタイルの画像はない。
【参考資料】
○大阪府警察のHPは→https://www.police.pref.osaka.lg.jp/
メニューから総合案内→大阪府曽根崎警察署のトップページから入る。トピックスの「懐かしの写真館」に旧庁舎の写真が載っています。(リンク切れを起こす可能性があります)
○『写真集 大阪府警察の偉観』(警察文化社、昭和３２年２月発行)。著作権者が不明です。ご存知の方はご連絡をお願いします。
