身体に危険な暑さで外出を遠慮するように天気予報士がテレビで親切に言っている。雨も午後から降るので、傘を持ちましょうとお節介を焼いてくれる。おおさか東線と近鉄奈良線で近鉄瓢箪山駅にたどり着いた。橋上駅になっていた。
↑楠木正行公墓が往生院にあるのか
↑同上
↑同上
↑橋上駅になっている瓢箪山駅
瓢箪山駅を北に商店街が続いている。小学生高学年の頃、近鉄バス瓢箪山行きのバスが走っていた。瓢箪山に母方の曽祖父が住んでいた。70代の白髪のお爺さんがたまにやってきた。「善子」と母を呼び捨てにするこのお爺さんは誰やと思った。母に聞く。あんたの曽祖父(ひいじいちゃん)だと教えてくれた。珈琲を出すと、角砂糖をスプーンでかき混ぜる。しかもゆっくり静かにスプーンを回すようにと言われた。このお爺さんは珈琲を飲むモダンな爺ちゃんと感心したものだ。
↑生駒山方面を望む
↑商店街(旧国道170号線)
この商店街は国道170号線で、ここを近鉄バスが未舗装の道路を走った。砂がもうもうと舞って一瞬前方が見えなくなった。瓢箪山駅の前が終点であった。↑商店街近辺の地図
↑旧国道170号線に面した、旧枚岡市役所。現在、東大阪市旭町庁舎
↑東大阪市旭町庁舎
↑旧旭町庁舎全景写真
↑同上
↑同上
↑令和元(2019)年九月に完成した庁舎
↑同上
↑商店街(北から)
↑瓢箪山駅
↑瓢箪山駅の踏切
↑駅横の公園
↑瓢箪山駅
旧枚岡市役所(東大阪市旭町庁舎)が残っていると勝手に想像していた。名作を写真に撮ろうとした。何か変だ。ちがう。職員に聞くと、改築したと語る。旭町庁舎を残す運動があった。しかし、改築されて、独特のデザインが消えてしまった。非常に残念な思いに駆られる。坂倉準三建築研究所の名作。旭町庁舎と旭町図書館を守る会が結成されて、その存続と活用を目指した。改築で名作の質が上がっただろうか。
消えた建築物は二度と戻せない。税金の無駄遣いと言われないようにと願うばかりだ。