番外編(晩秋の京都に泊まる)

　七条通を東に歩いた。三十三間堂、京都国立博物館を通って、智積院にぶち当たる。東大路を北上する。京都女子大学、豊国廟へ続く道に今夜泊まるホテルがあった。かつてここには武田病院があった。

七条大橋
豊国廟への道
紅葉している
ホテル

ホテルのコースター

ホテルの庭


錦鯉
鴨
朝日を浴びて
同上
紅葉する庭
同上

　錦市場で買い物がしたいと連れが言うので、雑踏の中に踏み込んだ。

錦天満宮の鳥居
鳥居と建物の共存

　湯豆腐が食べたいと言われ、南禅寺の有名店に入る。永観堂のライトアップの最終日で人の集中も激しい。飛び込みでなんとか入店することができた。

湯豆腐店の玄関(国の有形登録文化財)
天保時代の作庭

　タクシーの車中での運転手。年金生活にも関わらず、京都市敬老パスが５０００円(年間)に値上げされ、来年度は１万円になるとぼやく。膨大な赤字を市民に転嫁する行政の冷たさを訴えてくる。観光行政から脱皮すると言いながら、脱皮できない京都市政。京都会館は名前が変わり、ロームシアター京都に。京都市美術館は京都市京セラ美術館に名前を変え、壮麗な建物にモダンな建築物が加わった。四条通では、車線を減らした。バスが停留所に止まる。後続車が止まる。車線は片側２車線なので、避難できないのだ。京都市は市民生活をどうしようとするのか。また、世界遺産の町並みをどう保存しようとするのか。人の住む京都市という視点抜きには考えられない。