桜咲く國

 口をついて出てくるのはOSK(大阪松竹歌劇団)の歌だ。物価上昇、年金カット、裏金疑惑、紅麹と世相は暗い。岸田首相は訪米して、日米同盟をさらに強固なものにすると記者会見で述べた。

 元職場の同僚たちとランチを共にした。堂島川の川面を見ながらの食事は会話も弾んで、食欲も進んだ。

f:id:higachanntan:20240408230318j:image↑八軒家浜(天満橋)

f:id:higachanntan:20240408230521j:image城東区新喜多東1丁目の遊歩道
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f:id:higachanntan:20240408230854j:image↑旧楠根川遊歩道
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 旧楠根川(大和川の支流)が埋め立てられて、遊歩道になった。一重の桜が散っても、八重の桜が遅れて咲く。

 その遊歩道も水が流れなくなって、ポンプも壊れた。流れない川は無用の長物だ。今は埋められて、危なくない。保育園(元鯰江公設市場)がそばにあり、送迎に危険があるとの声に押されて、最近一部が埋められた。残りは関係する町会の判断に拠る。ボランティアで毎日ブラシで磨いていたIさんの姿が現れる。

 楠根川は子どもの頃、ドブ川だった。喜沢橋から潮の引いた川底には油がこびりついていた。そこに「がたろ」が金属を探していた。橋の上からそれをのぞいていた。ネズミ取りを奨励されていて、ネズミ取り器に入った鼠を川の中に沈める。死んだかなと思って引き上げる。生きている。ひもを結んだネズミ取り器をもう一度沈める。

 楠根川はない。喜沢橋もない。市場は「こども本の森」の倉庫になっている。ガタロもいなくなった。昔の懐かしい光景が瞬間あらわれ、60年前の父母の顔が浮かんでくる。