桂塩鯛独演会

 桂塩鯛独演会が15日、サンケイホールブリーゼで行われた。桂弥壱、まん我、塩鯛が出演。演目は「軽業」、「代脈」、「応挙の幽霊」、「どうらんの幸助」、「まめだ」。演目もよく選ばれていて、楽しく面白い時間を過ごせた。

f:id:higachanntan:20231015205022j:imageサンケイホールブリーゼ

 かつての梅田サンケイホールは大阪労演の会場の一つであった。サンケイ会館にはサンケイ新聞ラジオ大阪などが入っていた。エレベーターが混雑していたら、階段で上がったものだ。大ホールであったが、舞台を鑑賞するには前の人の頭で見にくかった。それ以外は申し分なかった。

 

 労演の会場は他に厚生年金会館中ホール、エル大阪大ホール、近鉄小劇場が使われた。厚生年金会館中ホールは今はない。見やすい会場であった。演劇にはふさわしい大きさだった。滝沢修の「炎の人」を観た。「あるセールスマンの死」も観た。

 

 サンケイホールブリーゼは、新歌舞伎座と並んで、鑑賞者に不親切な会場である。トイレも狭く使いにくい。ホワイエも狭く、混雑する。客席も狭く、席が探しにくい。スタッフが少なく、客対応がなっていない。私の独断であることを先に断っておく。

 

 フェスティバルホールは容れ物として抜群である。またスタッフの対応もすばらしい。大阪フィルハーモニー管弦楽団の演奏会の演奏前に、ホワイエで演奏会の見どころを関係者が説明してくれるのはありがたい企画である。

 

 大阪新音主催の落語会を朝日生命ホールで聞く機会がある。ホールとして大きくはないが、落語を聞くのに適当な大きさである。前列の人の頭が気にならないようになれば、申し分のない会場なのだが。

 

 大阪市内の公立ホールは、今はエル大阪と森ノ宮ピロティホールぐらいだ。安い価格で演劇や音楽などを鑑賞できるような市民サービスを地方自治体が提供する時期に来ているのではなかろうか。