谷町四丁目駅から本町通りを下っていく。ホテルやマンションがにょきにょきと建っている。坂の途中に「浪曲親友協会」の事務所にある。そこに顔を出す。中田萬夫元事務局長(死去)の思い出話をする。元国鉄労働者だったとは知らなんだ。また顔を出すと約束して辞去する。
東横堀川に架かる本町橋は、市内にある現役の橋で最古の橋だそうだ。『本町橋いま・むかし』(本町橋100年会発行)によると、109年の歴史を刻んでいる。大正二年生まれだ。地域から愛されている橋と思える。高校の同級生が住んでいる。並びが東警察署とゼー六、向かいが産業創造館(元東区役所)という、交通の要衝に住んでいる。珍しいのがあると言われて、教えられたのが『本町橋いま・むかし』なのだ。
『本町橋いま・むかし』の在庫があるかと聞けば、大阪商工会議所のスタッフがすぐに対応してくれた。在庫はまだありますよと言ってくれた。目的のないまち歩きだけに、犬も歩けば棒にあたるだ。
農人橋
本町橋のまがり
同上
農人橋を渡り、生国魂神社の御旅所でお祈りをする。松屋町筋を北上する。
生国魂神社の御旅所の境内
裏から境内に入る
御旅所
御旅所
石碑
御旅所の表示
本町通の西を見る
内本町2丁目の交差点
宇野薬局は大阪市有形登録文化財に指定されている
同上
大阪商工会議所で本町橋のパンフレットをいただく。3人の銅像が松屋町筋を通るクルマや人を見つめている。彼らの眼に令和の大阪はどう映っているのだろうか。
土居通夫
五代友厚
稲畑勝太郎
土居通夫
稲畑勝太郎
銅像について
英照皇太后・昭憲皇太后行啓の所
大阪府立貿易館跡・大阪府立貿易専門学校発祥の地
同上
明治天皇聖燭
西町奉行所跡
説明板
大手前の東町奉行所と並んで、江戸時代に司法・行政を担った西町奉行所が本町橋のたもとにあった。のちの大阪刑務所・大阪拘置所の発祥地の一つだ。
松屋町筋を北上して、釣鐘町に向かった。
中央区の地図
大阪活版所跡
釣鐘屋敷跡。1634(寛永11)年に大坂町中時報鐘として設置さる。高さ:1.9m、直径:1.1m、重さ:3トン
同上
同上
坐摩(いかすり)神社の元宮・行宮は改修中。この辺りが渡辺津であった。
坐摩神社の元宮・行宮
現在は更地になっている。
八軒屋まですぐ近くだ。熊野街道の出発点になる。
熊野街道の説明板
急坂だ。右のマンションにはかつて料亭があった
船着場の雁木が残っている
かつて天満橋駅から農人橋まで通学していたヒガチャンには、このコースは青春のほろにがい思い出が詰まっている。旅人たちが歩いた熊野街道を私も歩いていたのか。