夕日を見る会報告

 12月30日(火)12時30分にJR大阪環状線西九条駅改札口に集合した。時間厳守で集まった面々。バス停まで移動して、北港ヨットハーバー行きのバスに乗り込んだ。全員座席に座ることができた。酉島車庫から西へ、常吉新田開発者常吉の墓が右手に見える。

 「常吉一丁目」バス停から600mほど歩くことになる。此花区内における江戸時代最後の新田開発請負人、常吉庄左衛門の没後50回忌にあたる明治40年に建立された。併せて安政元(1854)年の津波(碑面には安政3年となっている)による犠牲者を祀っている。この辺りは、大正期ごろまで美しい松が生い茂り「千本松」といわれていたが、今はその面影はない。

f:id:higachanntan:20251231162541j:image常吉新田開発者常吉の墓(此花区酉島五丁目11)

  工場街を抜けると終点の北港ヨットハーバーバス停にバスが停まる。南欧風の雰囲気が漂う。ホテルもリゾート風である。ホテルの清潔なトイレをお借りした。

f:id:higachanntan:20251231155130j:image↑ホテルのトイレで下準備、いざこれからまち歩きへ

 万博以前の地図を頭に入れて、まち歩きをする。舞洲あっての夢洲万博であったのだ。万博で市費でライフラインや地下鉄を建設したが、カジノ建設が待っている。一事業者のために税金を湯水のごとく注ぎ込んだ大阪府・市の首長はこれから府民・市民から監視の目を向けられるだろう。関西大阪万博の入場者で黒字になったと言われているが、大阪市民は喜んでいられない。これから大阪市民の三重苦が控えている。
f:id:higachanntan:20251231155112j:image舞洲全体の地図
f:id:higachanntan:20251231155044j:image舞洲から見える夢洲
f:id:higachanntan:20251231155143j:image↑ゆり園がなくなり、ネモフィラが植えられ、これからどうなるか

 舞洲は、夢洲万博が「成功裡に終了した」陰に隠されて、今は静かに横たわっている。舞洲には建設土砂がうず高く積んである。建設飯場がなくなっている。公共の設備がいとも容易く、なくなっている。あるいは通路がフェンスで通行できなくなっている。ゴーカート場から発生する騒音があたりに響いている。
f:id:higachanntan:20251231155040j:image夢舞大橋から見たカジノ建設現場
f:id:higachanntan:20251231155154j:image↑同上
f:id:higachanntan:20251231155157j:image↑同上
f:id:higachanntan:20251231155032j:image↑同上
f:id:higachanntan:20251231155125j:image↑同上
f:id:higachanntan:20251231155107j:image夢舞大橋から緑深い舞洲
f:id:higachanntan:20251231155037j:image夢舞大橋(右が舞洲、左が夢洲)
f:id:higachanntan:20251231155053j:image夢洲(手前が岩谷産業の船が停泊)
f:id:higachanntan:20251231155133j:image↑大屋根リングが夕日に浮き上がる
f:id:higachanntan:20251231155024j:image↑同上
f:id:higachanntan:20251231155048j:image夢舞大橋(1999年に竣工、松尾橋梁は現在は石川島播磨重工業の傘下に)

  夢舞大橋からの眺望はすばらしい。舞洲(人工島)が緑で覆われているのは、自然の回復力に唖然とさせられる。夢洲は人工島のままで、カジノで眺望がどう変貌するかわからない。夢洲は標高7.5mあるらしいが、南海トラフ津波に耐えられるのであろうか。自然の威力をバカにしたら、2011年の東日本大震災で経験済みである。

 

 IR施設の名称は『MGM大阪』(大阪IRは単なる通称)。土壌対策費に"大阪市"の公金790億円を投入。事業者からの納付金等は大阪府大阪市で折半する。
 カジノの面積は3%でも、年間売上5200億円中カジノは4200億円(全体の81%)。IR区域への来訪者数は国内が70%を占める。(「あおむらさき」さんのX(旧ツイッター)から引用)
f:id:higachanntan:20251231155149j:image↑カジノ建設現場と大屋根リング
f:id:higachanntan:20251231155116j:image↑同上
f:id:higachanntan:20251231155058j:image↑同上
f:id:higachanntan:20251231155139j:image↑万国旗がはためいたポール
f:id:higachanntan:20251231155120j:image↑カジノ建設現場が露骨に見える
f:id:higachanntan:20251231155028j:image↑夕陽がきれい(天保山では見られず)

  地下鉄夢洲駅に滑り込んで、予定通り大阪港駅に着く。
f:id:higachanntan:20251231155102j:image夢洲

 下見で見逃したことが多かったのに気づく。いろんな角度から見ると、真実が見えてくる。大阪市此花区にもこんな名所があるのを発見した。しかし、秘密にしておきたい。若ければ、カップル(アベック・トワ)で軽自動車に乗って来るのだが。

 

【参考資料】「負の遺産を残したまま公金垂れ流しに終わった2025年の大阪」(市民×行政の情報UCO)

 2025年が終わろうとしている。大阪・関西万博の会場となった 夢洲を中心に、道路拡張、地下鉄延伸、うめきた、森之宮など多額 の公金を投入した開発事業が行われてきた。土木、建築、施設関係をはじめとする開発に関係する企業にとっては恩恵があったかもし れないが、大阪の産業全体の底上げにはならず、相変わらず全国一 低成長の地方都市に甘んじている。

 万博の海外パビリオンを中心に発生した工事費未払い問題では、博覧会協会も大阪府も、自分たちには責任はないとばかりに逃げの一 手。被害者にまともに向き合おうとしない態度は、国家イベントを 担当するものとして恥ずかしい限りだ。万博の開幕に合わせたよう に始まった夢洲カジノの建設工事では、用地貸し付けに絡んだ大阪市の不透明な不動産鑑定が、疑惑から官製談合の確信へと変わり、 カジノ事業者優遇が明らかになってきた。

 万博の運営費が黒字になったことを受けて、吉村府知事らは「万博黒字化」を喧伝しているが、「運営費(しかも一部は国への付け替 えあり)」が赤字にならずに済んだだけで、会場建設費、 インフラ整備費、機運醸成費、日本館や大阪館費用、 途上国支援費、警備費など運営費以外で4千億円を超える税金・公 金が投入されている。これらの負担は国民、大阪府民・市民が負っ ている。中でも大阪市民は三重苦ともいえる負担を負わされている 。