上方演芸特選会(7月23日)

 「第138回上方演芸特選会」を楽しんだ。客席はほぼ満席だった。田渕岩夫さんの言う「お線香の匂いのする」客席だった。しかし、客席から大向こうをうならせた。私の好きな真山隼人、天中軒雲月の両師の声には酔いしれた。

f:id:higachanntan:20250723211139j:image↑当日のチラシ
f:id:higachanntan:20250723211150j:image↑出演者のプロフィール
 田渕岩夫師の舞台を初めて観た。1970年にデビューされたそうだ。今年が芸能生活55年なのだ。声帯模写で有名な桜井長一郎師に入門。漫談で何を語るのかと想像した。自民党の政治家が現れた。個性の強い麻生太郎森山裕二階俊博石破茂の四氏が麻雀をするとどうなるか。また、四氏にふさわしい職業は。麻生氏は浪曲師、森山氏には葬儀の司会者という具合に。

 

f:id:higachanntan:20250723211145j:image天中軒雲月師(撮影許可を得ています)

 天中軒雲月師は、昭和43(1968)年に四代目天中軒雲月に入門、月子を名乗る。平成21(2009)年五代目雲月を襲名。日本浪曲協会会長、浪曲親友協会理事を務め東西で活躍。

 雲月師は人間国宝の当代京山幸枝若師の兄嫁(義姉)になる。関東で活躍されていた。先代幸枝若師(浪曲親友協会会長)から連絡があった。関西でも活躍するのなら浪曲親友協会会員になったら、活躍の場が多くなると言われたそうだ。それから関西にも活躍の場が増えたと舞台で話された。

 曲師は沢村さくら師。お外題は「佐倉惣五郎妻子別れの抜き読み」。

 

 若手実力派の真山隼人師も出演された。今日のお外題は「水戸黄門奥州の巻」。曲師は、先日亡くなった沢村豊子師の一番弟子の沢村さくら師。天中軒雲月師の三味線も沢村さくら師が務めた。一風亭初月(はづき)師が急死されて、浪曲界で曲師養成が求められている。隼人師は1995年生まれの30歳である。健康にも配慮されて、活躍されるのを期待したい。

f:id:higachanntan:20250723213114j:image↑「近松門左衛門没後三百年記念 傾城反魂香(けいせいはんごんこう)」10月18日(土)@山本能楽堂
f:id:higachanntan:20250723213119j:image↑「巷説百物語 小豆洗い」大阪公演8月16日(土)13時〜@朝日生命ホール