聖と俗と地域

 今日(5月31日)も天六(天神橋六丁目)に足が向かった。大阪市立住まい情報センターの講演会に参加した。講師は住友史料館副館長の海原亮氏。

f:id:higachanntan:20250601012137j:image谷町線天神橋六丁目駅構内

 上の道案内は、聖と俗が明確に同居している、おもしろい例示になっている。大阪市シルバー人材センター・天神橋筋商店街・くらしの今昔館・三菱東京UFJ銀行は「俗」に入る。北斎場・國分寺・玉泉院は

「聖」に分別できようか。天六近辺が「聖」と「俗」が同居することを証明している。

 「聖」に分類できるものは他に北霊園・鶴満寺がある。

 そしてそして、「聖」と「俗」からなる地域をつなぐ「学校」が存在する。この地域には大阪市立北市民館(今のくらしの今昔館)や公設質屋などの福祉施設があった。この四大構成要素が地域を形成していた。人口のドーナツ化現象で小学校が統廃合されていった。北区では済美小学校、北天満小学校などが統廃合された。地域を構成する要素がなくなって、地域住民の生活の営みにどんな影響があるか、心配する。f:id:higachanntan:20250601012133j:image日本共産党代議士の東中光雄氏の選挙事務所だったビル

f:id:higachanntan:20250601012126j:image堺筋に面した大衆酒場(とても目を惹く暖簾)
f:id:higachanntan:20250601012141j:image↑万博のポスター

f:id:higachanntan:20250604005540j:image↑菅北地域活動協議会のリーフレット

f:id:higachanntan:20250604005543j:image大阪市立菅北小学校の沿革

 

 大阪市内中心部の一部の小学校では、校区外の児童を受け入れる「学校選択制」を当分の間中止することが大阪市教育委員会で採択された。東京都で品川区を始めとして2008年まで学校選択制を実施していた。小学校の統廃合を狙った施策(学校間隔差をつけて、負け組の小学校を統廃合する手法)だった。今は東京都では下火になっている。

 大阪市では東京都が失敗した手法を今も続けている。入学予定の児童と保護者に全国学力テストの結果を公開して、「学校選択制」で選ばせるのだ。

 町会・自治会(地域活動協議会)は小学校の施設を借りて、町会の催しを実施する。また、地域の一次避難所に小学校がなる。地域と小学校のつながりが深いので、簡単には統廃合が進まないと地域は考える。単学級になると、統廃合の対象になる。そこには教育学の知見が入る余地がない。少人数制の短所を教育学者の知見ではなく、市教委の論理で統廃合への歯車が回転し出す。校区適正就学委員会が立ち上げられ、統廃合の論議でなく、基本的な論議がないままに進んでいく。全国的に見ても、大阪市の病根は根深い。