大フィル演奏会が19時から始まるので、急いで渡辺橋を南へ渡ろうとした。「警視庁」の腕章をした警察官らしき人物が二人、交通規制をした。交差点を渡れないのだ。後から人の行列がのびる。18時30分ごろ「2〜3分で規制が終わる」と言う。規制が解かれたのは18時45分過ぎだ。
交通規制の理由は、万博のため天皇・皇后が来阪し、宿舎がリーガ・ロイヤル・ホテルになっているからだ。天皇・皇后の乗る車が近づくと、警視庁から来た警察官は警帽を取った。大阪府警の警察官は警帽を被ったままだ。「交通規制にご協力ください」と丁寧な言葉だが、逸脱を許さない断固たる意志を感じた。イライラして、道路を横断しようとした若者を警視庁の警官は追って、いく手を遮った。あくまで国家の意思を通したのだ。若者は公務執行妨害になるところであった。メタンガスが噴出する万博会場に天皇・皇后が視察する危険性を指摘されたのには「警護をします」の警視庁SPの返答には一同唖然とした。
危惧していたことが現実になった。「戒厳令」状態が現実のものになった。
東京では交通規制が当たり前になっているだろう。大阪は慣れていない。大規模な交通規制をかけて、警察官の権力で府市民に対峙するのは避けてほしい。
↑交通規制がされている
↑あれかな?
↑「西部警察」を連想した
↑すごい車列がやってきた
↑天皇・皇后の乗る車はホテルへ
4月11日(金)と12日(土)は、万博のために交通規制が大阪市内で行われる。
ABCニュースでは「大阪・関西万博の開幕を目前に控え、11日から大阪市中心部や会場周辺を中心に交通規制が実施されます。13日(日)に開幕する大阪・関西万博は、世界各国からの来場者を迎える準備が進められています。 大阪では、12日に開かれる開会式に天皇皇后両陛下や秋篠宮ご夫妻が出席されることなどから、11日と12日の2日間、大阪市内を中心に交通規制が実施されることになりました。市内を走る阪神高速環状線、万博会場の夢洲や中之島周辺、伊丹空港近くで一時通行止めや車線規制が行われる予定です。 今後、海外の要人が訪問する際などにもこのような規制が実施される可能性があるということです」と報じている。
12日付けの日経朝刊には、12日に式典に出席して、天皇が「お言葉」を述べるとある。昨日は夢洲の万博会場を訪れ、「大屋根リングや「日本館」を視察した。秋篠宮夫妻も同行した。
天皇が、大屋根リングの「耐震性はどうですか」と質問した。スタッフの「日本の伝統的な建築様式を使って建てられた」との説明に、「釘は使わないのですか」の天皇の下問には学者らしいディープ・シンキングを感じた。