近鉄奈良線学園前にある大和文華館をY氏と訪問した。帝塚山学園の前にあるので「学園前駅」だ。阪急の神戸線・宝塚線の向こうを張って、高級住宅地を開発したのだ。安く土地を手に入れて、利益を得たのが近畿日本鉄道。
↑50年前に大和文華館前で撮影されたY氏の写真
近鉄創立50周年を記念して昭和35(1960)年10月31日にオープンした博物館。初代館長が美術史家の矢代幸雄氏。近鉄5代社長であった種田虎雄が計画の実現を矢代氏に依頼した。「鑑賞のための美術館」「美のための美術館」を実現するためにカネの心配をせず、自由に美術品を購入してもらいたいという姿勢を崩さなかった。カネは出すが、クチは出さない。種田虎雄と佐伯勇の胸像が一階に置かれている。本館の設計は、芸術院会員の吉田五十八(1894〜1974)。