生野区旧猪飼野村にある浄土真宗大谷派の安泉寺で小野賢一氏(猪飼野探訪会副会長、大阪歴史教育者協議会会員)の講演会があると聞いて、鶴橋本通商店街の木村ふとん店の木村氏に参加予約を入れた。近鉄奈良線鶴橋駅東口の改札を出て、コリアンタウン方面に向かう。
↑鶴橋駅のホーム(この看板を見たら、鶴橋駅に着いたと気づく)
↑鶴橋駅東口
↑この石柱の文字が読めない
鶴橋本通商店街にある木村ふとん店の向かいには地域の歴史を愛してやまない木村氏の研究成果が掲示されている。掲示を見ずに通る観光客に注意をヒガチャンは促した。
↑木村ふとん店
↑木村氏手作りの歴史研究の成果が店の向かいに貼ってある
↑同上
↑同上
疎開道路に出ると、コリアンタウンに向かう観光客で混雑している。彼ら彼女たちはグルメや香水、化粧品を探しに来ているのだろう。韓国へ行ったという疑似体験を楽しんでいるのだろう。
しかし、旧猪飼野村や岡村、木野(この)村には独自の歴史が刻まれている。それを体験せずに生野区に押し寄せてくるのは、消費社会に染まった大衆(モブとも言えようか)の行動としか言いようがない。
安泉寺は木村権右衛門家の檀那寺である。そこで歴史研究者の小野氏が講演するのだから。だが、午後3時から1時間の予定で講演すると聞いていた。遅れた。すでに参加者は帰っていた。残念。レジュメをいただく。木村権右衛門家の葬儀の写真が展示されていた。安泉寺の許可を得て、撮影した。
↑講演会のポスター
↑同上
↑安泉寺の鐘楼門(1925年に十八代が寄進)
↑安泉寺の本堂
↑安泉寺の境内
↑宮前通り(宮とは御幸森神社)
下の写真は木村権右衛門家の葬儀の写真と思われる。木村家の前に人力車に乗った僧侶が写っている。安泉寺の住持と思われる。
↑葬式か(猪飼野青年団の旗が見える)
↑同上
↑同上
↑同上
↑同上
同じ写真をPDF化してみる。比較対照されたい。
↑葬式の写真
↑人力車に乗った僧侶
↑同上
↑木村本家の道の向かいに沢山の参列者の影が見える
↑猪飼野青年団の旗が見える
【参考文献】
「仏の権右衛門、十八代木村権右衛門尚敏–大正期から昭和初期の鶴橋町域・猪飼野−」(小野賢一)