鉄道マニアは知っているだろう。わざわざ地下鉄野田阪神駅の二番線に停車する列車に乗るマニアがいる。一番線に停まる電車は折り返しで南巽駅に向けて発車する。二番線に停車した電車は阿波座駅経由で中央線に入って、森ノ宮検車場(森ノ宮車庫)に引き上げる。
↑千日前線今里駅発野田阪神駅行きのダイヤ(二番線に入線)
↑千日前線なんば駅発野田阪神駅行きのダイヤ(二番線に入線)
野田阪神駅二番線には、エレベーターもエスカレーターない。階段しかない。運転手が車内アナウンスで乗客に着く前にそのことを注意している。
↑千日前線野田阪神駅の駅名表示
↑千日前線野田阪神駅の柱にある駅名表示
↑同上(なつかしい表示)
↑千日前線野田阪神駅の構内(左が北)
かつて野田阪神駅の改札口は左側(北側)にあった。今は閉鎖している。予備灯が点灯しているだけである。
↑閉鎖しているが、奥に改札口があった
現在の改札口は少し南に移動している。
千日前線は、1969(昭和44)年4月16日に野田阪神駅と桜川駅区間がまず開通した。野田阪神駅二番線は開業当初の雰囲気を残しているみたいだ。
南巽駅から近鉄大阪線弥刀(みと)駅までの延伸計画がある。延伸は実現していない。一方、野田阪神駅から神崎川駅まで行く計画は、すでに東西線(JR京橋駅からJR尼崎駅まで)が開通しているため、実現は困難であろう。
地下鉄の野田阪神駅に昭和の遺構が残っていることを報告する。
【おまけ】
今里筋線の車両には大阪市交通局の社章がしっかり残っている。民営化時にコマル(マルコ)を駅から消し去った大阪メトロだが、マルコも旧社章も残っている。撤去に莫大な金銭がかかるため、見て見ぬふりの大阪メトロなのだ。