蒲生墓地の有名な墓碑①

 JR京橋駅京街道を東に行くと、古堤街道になる。居酒屋(堤防の上)の下に広がるのが「蒲生墓地」だ。大坂七墓の一つで、江戸時代の七墓詣りでも有名だ。日活映画「人類学入門-エロ事師たち-」に蒲生墓地は出てくる。小沢昭一坂本スミ子などが蒲生墓地を通って、京橋駅に向かう。

f:id:higachanntan:20230121054807j:image↑蒲生墓地は今はフェンスで囲まれている
f:id:higachanntan:20230121054821j:image↑大笹吉五郎之墓
f:id:higachanntan:20230121054810j:image↑大正三年一月
f:id:higachanntan:20230121054817j:image↑大笹家累代之墓
f:id:higachanntan:20230121054814j:image↑「人ニハ|一」(人には辛抱が一番=金)

 

 吉五郎の墓には花が供えられていない。無縁かなと思ったが、整理対象の札がかかっていない。蒲生墓地も南浜墓地(北区)と同様に墓の整理がされている。どこかに子孫がいるかもしれない。

 

 三善貞治の『大阪伝承地誌集成』によると、彼は東成区今里町の花火屋(異説には北浜の株屋)と書かれている。吉五郎とはどんな人物か。知りたくなった。大阪法務局天王寺出張所、大阪府中之島図書館、大阪市立中央図書館を巡った。浮かび上がった彼について描いていきたい。