大東市のJR住道駅を降り立った。駅前の墓地の村相撲で活躍した方々の墓碑に無常の念を抱く。片町線に沿って、東行する。商店街の一角に「古堤街道」の石碑がある。
商店街のたばこ屋に写真が貼ってあった
「古堤街道」の石碑
石碑を東に向かう。恩智川沿いに御供田地区がある。そこに段藏があるとにらんで歩く。宝永元年(1704年)の大和川の付け替えで、川が公園や道路に変化している。また、地区の南部が住宅地になっている。北部の村の中心部の街並みは保存されている。
西の恩智家・東の恩智家、八幡神社、本願寺派安楽寺のたたずまいには心が休まる。
旧恩智川が公園になっている。
西の恩智家の段藏
前を古堤街道が通っている
八幡神社
西の恩智家の所蔵する古文書や地図を5年前から調査しているのが、大東市立歴史民俗資料館だ。その中間報告が「令和3年度秋季企画展 御供田地区の今昔」である。令和3年12月19日まで展示されている。段藏を尋ねて歩いていた時だ。段藏って知りませんかと尋ねた。説明して、わかりませんと住民の方の答えにがっかりした。振り向いたら、そこに段藏があった。指であれが段藏ですと言った。住民の方が段藏を認識したのだ。感慨に包まれている地域の人の姿があった。
普段は気づかない情景の中に、地域の文化や歴史が存在していることを再確認したいものだ。
【参考資料】大東市立歴史民俗資料館「令和3年度秋季企画展 御供田地区の今昔」のチラシ