大東市御供田地区の段藏

大東市のJR住道駅を降り立った。駅前の墓地の村相撲で活躍した方々の墓碑に無常の念を抱く。片町線に沿って、東行する。商店街の一角に「古堤街道」の石碑がある。

f:id:higachanntan:20211207234738j:image商店街のたばこ屋に写真が貼ってあった
f:id:higachanntan:20211207234735j:image
f:id:higachanntan:20211207234732j:image「古堤街道」の石碑

石碑を東に向かう。恩智川沿いに御供田地区がある。そこに段藏があるとにらんで歩く。宝永元年(1704年)の大和川の付け替えで、川が公園や道路に変化している。また、地区の南部が住宅地になっている。北部の村の中心部の街並みは保存されている。

西の恩智家・東の恩智家、八幡神社本願寺派安楽寺のたたずまいには心が休まる。

f:id:higachanntan:20211207235955j:image旧恩智川が公園になっている。
f:id:higachanntan:20211207235949j:image
f:id:higachanntan:20211207235946j:image西の恩智家の段藏
f:id:higachanntan:20211207235940j:image前を古堤街道が通っている
f:id:higachanntan:20211207235935j:image
f:id:higachanntan:20211207235932j:image
f:id:higachanntan:20211207235952j:image
f:id:higachanntan:20211207235929j:image
f:id:higachanntan:20211207235937j:image
f:id:higachanntan:20211207235943j:image八幡神社

f:id:higachanntan:20211208000508j:image
f:id:higachanntan:20211208000511j:image真宗本願寺派安楽寺

西の恩智家の所蔵する古文書や地図を5年前から調査しているのが、大東市立歴史民俗資料館だ。その中間報告が「令和3年度秋季企画展 御供田地区の今昔」である。令和3年12月19日まで展示されている。段藏を尋ねて歩いていた時だ。段藏って知りませんかと尋ねた。説明して、わかりませんと住民の方の答えにがっかりした。振り向いたら、そこに段藏があった。指であれが段藏ですと言った。住民の方が段藏を認識したのだ。感慨に包まれている地域の人の姿があった。

普段は気づかない情景の中に、地域の文化や歴史が存在していることを再確認したいものだ。

【参考資料】大東市立歴史民俗資料館「令和3年度秋季企画展 御供田地区の今昔」のチラシ