「大阪の宿」の菅原町と太平橋

 大阪天満宮の鳥居を抜けて、日本基督教団天満教会の前を過ぎて、乾物の町で栄えた菅原町を歩いた。今は上に阪神高速道路の高架橋が走っている。しかし、下には昔の建物(乾物倉庫)がしっかり残っている。その建物にはちゃんと乾物類が収まっていると聞く。

 道には石畳が一部残っている。思わず走り出そうになった。

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 なぜ、わざわざ旧堀川(市の側)まで足を伸ばしたのか?それは1954年に公開されて五所平之助監督の日本映画だ。キャストは、佐野周二乙羽信子水戸光子左幸子・三好栄子・川崎弘子・安西郷子。ロケ地は、老舗旅館があったあたりが堀川に掛かる太平橋の側だ。この辺りはかつて「市の側」と言われていた。「溝の側」が天満北部を指しているのに対応している。

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 堀川は埋めたてられ、高速道路になっている。町名も変わっている。大阪市建設局注水所の南に小さい公園が有る。近くには樋之上町という市電の停留所があった。そこに創元社の白い社屋があった。大川の難波橋(ライオン橋)の北側になる。

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乙羽信子扮するうわばみさんと三田(佐野周二)が酔月荘を出て、太平橋(堀川に架かっていた橋)を渡る。渡れば堺筋難波橋を渡り、中之島公園に入る。

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「大阪の宿」のロケ地でこころ惹かれる所を歩いてみた。